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1977年毎日新聞社発行日本花鳥画集成
多彩微妙な美しい自然に包まれて生活を続けてきた日本人は、古来、ずっと花鳥風月を愛する心持を育ててきたようで有ります。 (雪月花のとき最も友を思う)という言葉がありますが、花のいろを見、鳥おおはようの声を聞くとという風雅の心は、またよ く人生の哀歓をかんじる心でもあり、そのような心は、万葉の時代には早くも歌の形をとって現れています。しかし、これが 絵画の中で、いわゆる花鳥画として一つの領域をつくって出てくるのは、中国の宗元画あたりの感化影響を受けて以来のことで、その後になるとことに美術心のゆたかなわが国では独特のさまざまな風趣の花鳥画が発展するかとになりました、漢画の直接の影響を受けた狩野派はもちろんのこと、華やかな装飾味をもつ琳派にはいかにも日本人好みの草花図がつくられ、また円山四条派には京洛好みの瀟洒な花鳥画が栄えました、また南画は独特の角度から花鳥に思いを託しこのほか大和絵も浮世絵もそれぞれの作調を成して豊穣な花鳥画の流れを形成しつつ近代に及びました。西洋からの新鮮さを加えた明治以降の花鳥画が、古来の芸術伝統を一方に踏えながら、さらに多様精細な表現を開拓していったことは、巨匠たちの作例が誇るとおりであります。今回の(日本花鳥画集成)は、このような明治以降の名家たちの作例を主体に130点をまとめたもので、古くは田能村竹田あたりから、東京の狩野芳崖、橋元雅邦、あるいは京都の岸竹堂、また東西画壇を背負った横山大観、さらには近代の名匠福田平八郎らから今日の新鋭作家に至るまで 幅ひろい展望を持っています。加えて、加藤一雄 氏による花鳥画の機微をつく示唆にとむ論稿なども添えられ、興趣多い一巻となっていると思います。こうしたものを通じて、ともすれば見失いがちな日本の風情と心をうかがうことができれば、私どもの幸い、これに 過ぎるものはありません。五番目の写真カバーに糊?の跡らしきものありますが 概ね傷汚れなく極美品ですが古本であることをご理解いただきましてご購入くださいます様お願いいたします。サイズ約30.5x42.8x4.2付録日本花鳥画集成額装名作撰四枚付きです。定価55000。
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