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旧蔵の紫檀木に彩貝を嵌め込んだ中堂掛け軸です。高級紫檀材を使用し、職人の手作業で七彩の貝殻を螺鈿技法で丁寧に嵌め込んでいます。「舍得」の文字が表現されており、何かを捨てることで得るものがあるという深い意味が込められています。
サイズは高さ60cm、幅18cm、厚さ2.5cm、重さ1840gです
螺鈿とは
螺鈿(らでん)とは、漆器などに施される装飾のひとつです。夜光貝などの美しい貝を使い、宝石のような美しさに仕上げます。「螺」は螺旋状の貝殻を指し、「鈿」は貝や金属などを使う飾りを指します。
螺鈿に用いられる巻貝は一般的に栄螺(さざえ)のように渦を巻いたものを指しますが、現在ではアワビ・夜光貝・シジミ・蝶貝なども使われています。どの貝も色合いが美しく、キラキラと輝くような見た目をしているのが特徴です。
材料となる貝に彫刻を施し、漆器の表面や木地などにはめ込む技法が螺鈿と呼ばれています。非常に繊細な技法で、少しの加減で表面の輝き方や色合いが異なるのも魅力のひとつです。さまざまな文様や模様が表現される螺鈿ですが、使う貝の種類によっても仕上がりが異なります。
紀元前3000年から作られていた「螺鈿」の深い歴史
螺鈿が最初に作られるようになったのは、なんと紀元前3000年のエジプトだといわれています。今から5000年以上前に最初の螺鈿が作られたと考えると、当時のエジプトの技術力の高さがよく分かるでしょう。
エジプトで作られていた当初も、現在と同じように貝のキレイに光る部分を切ってはめ込んでいたようです。初期王朝の頃のものとされる遺跡からは、立派な螺鈿が施された装飾品が多数出土されています。
【日本に伝わったのは奈良時代】
日本に螺鈿が伝わったのは奈良時代で、エジプトからではなく中国の唐からとされています。作り始めたばかりの頃は琥珀や鼈甲(べっこう)と組み合わせながら、楽器の装飾に多く使われていたそうです。
さらに時代が進むと、海外との貿易などを介してさらに発展します。この頃にはひとつの産業として認められ、ヨーロッパなどへの輸出用の調度品も多く作られていました。それらは海外でも高く評価され、ヨーロッパでは高級品として扱われるようになります。
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